2020年度

 令和2年7月18日(土)に、香川大学と東京圏の大学生対流促進事業の一環として、「うまげなかがわ感じてみまい!シンポジウム」を開催しました。オンラインによる1day短期プログラムとして、本事業実施校の香川大学、芝浦工業大学、津田塾大学、東京農業大学の全学生を対象に、「うまげなかがわでなんがでっきょんな?」のテーマのもと、キーノートスピーチ、本事業の紹介、パネルディスカッションの3部構成で実施しました。

 キーノートスピーチでは、現在進行形で地域をけん引する若い世代のお二人にご講演をいただきました。元男木島地域おこし協力隊の石部 香織さんからは、ご自身の移住にまつわるご経験と想い、そこから見つけた「自分らしく生きるとは」というお話しから、地域おこしが目的だったのではなく、ご自身が生き方を探し求める延長で今に繋がっていらっしゃるのだと感じました。瀬戸内サニー(株)代表取締役社長兼You Tuberの大崎 龍史さんは香川大学のご出身で、大学時代からの想いを赤裸々に語ってくださり、起業に至った経緯とともに、いかに能動的に行動し経験や人との繋がりを拡げるかが、未来を切り開く鍵となることを熱弁いただきました。お二人のご講演は、学生にとって、自分自身の数年後を重ね合わせて考える良い機会になりました。

 事業紹介では、本学地域連携・生涯学習センター神田特命講師から概要説明があったのち、これまでに本事業に参加した学生から実体験を交えたプログラムの報告を行いました。限られた時間ではありましたが、プログラムの詳細から現地での生活に関することまで、今後参加を考える学生にとって有益な情報が詰まった報告となりました。プログラムの報告を行った学生たちが、みんな生き生きと報告している様子が印象的でした。

 パネルディスカッションでは、講演いただいた石部さま、大崎さまにも参加いただき、本事業や香川の魅力について意見を交換しました。限られた期間に思いっきり刺激を受けることができる本事業は、多くの学生が目に見えて成長します。その材料がたくさん転がっている香川は、学生にとっても社会人にとっても大変魅力的な地方であることが見えてきました。

 今回のシンポジウムは約100名の学生が聴講し、チャット機能を用いて質問や感想が寄せられ、また「88888」というオンラインならではの拍手で大いに盛り上がりました。また、事後アンケートではプログラムの詳細がもっと知りたいとの声も聞かれ、最も多く参加した1年生の学生たちにとって興味を広げる機会となった様子でした。香川大学OBでもある大崎さんの「自分が学生の時にこんなプロジェクトがあったらなぁ…」というご感想は、そのまま今の学生たちへのエールのように感じます。

 オンラインによるシンポジウムは本事業にとって初の取り組みでしたが、学生にとっては参加のハードルが下がり、コロナ禍でもやれることがあるという発見につながりました。また、学生たちの反応から本事業への関心の高さを実感するとともに、本事業が持つ今後の可能性に期待が高まりました。








  ・・■今後、こちらのウェブサイトにて、本シンポジウムで寄せられた質問やご意見等にお答えしていきます!■・・