《合同報告会》⾹川と都市圏の⼤学連携推進事業~かがわBridgeプロジェクト(KBP)2023~
~令和5年度短期プログラム 合同報告会~
令和5年9月24日(日)に今年度夏期に実施された5つの短期プログラムの合同報告会を開催しました。各プログラムで学生はグループ活動を行い、活動内容や活動から得られたアイデアを報告資料にまとめました。それをさらにブラッシュアップしたものを最終発表として本報告会で発表しました。報告会はオンラインで行われ、各プログラムの実施にご協力いただいた企業・団体の方にもご参加いただきました。
発表では課題に対する鋭い分析や、実現可能性まで考えられたアイデアの提案があり、総評では実現に向けて考えていきたい旨の高評価を頂きました。また、上田学長からは、今回のような活動を通じた教育は非常に有益であり、引き続きプログラムを発展させたい旨のコメントを頂きました。
【令和5年度短期プログラム】
システム/サービスデザインワークショップ2023 〜2040年に小豆島は最先端の教育島となる~
デザイン思考ワークショップ2023 〜土庄町をプロモーションしてみまい~
うどん県で楽しいをシゴトにするvol .3 ~地方だからできること~
【協力企業・団体】
- 土庄町自治体
- 小豆島町自治体
- ㈱蒼島
- (一社)トピカ
- JA香川県
- 宝食品㈱
- 東洋オリーブ㈱
- 日本財団・瀬戸内オーシャンズX
- CHANGE FOR THE BLUE in かがわ
- さぬき麺業
- 吉原食糧株式会社
- 香川県農業試験場
瀬戸内の海をデザインする ~瀬戸内の豊かな海を守る~【短期プログラム/フィールドワーク型】
◆香川大学 × 芝浦工業大学 × 津田塾大学 × 東京農業大学◆
瀬戸内海の地形や海底の構造を知り、海ごみの現状を学ぶことで豊かで美しい海や島をまもり離島振興や観光保全につなげるためにできることを提案するワークショップ型の短期プログラムを実施しました。
香川大学創造工学部の柴田悠基教員と同大学同学部の石塚昭彦教員によるこのプログラムは、2023年8月23日(水)から8月26日(土)までの3泊4日の日程で実施され、香川大学生8名、芝浦工業大学生7名、津田塾大学生7名、東京農業大学生8名の合計30名が参加しました。
グループに分かれ、瀬戸内オーシャンズX推進協議会とともに土庄町小豊島(おでしま)のゴミを拾いつつ、どのようなゴミが漂着しているかを調査しました。土庄町豊島(てしま)では柴田教員により視点を変化させるワークショップが行われ、小豆島に戻り、石塚教員によるビジョンボードやコンセプトボードを用いたアイデア創出ワークに取り組みました。最終日には海ごみ問題の課題と解決について、各グループが考えた案の発表会を実施しました。
学生からは活動地域である土庄町に対して様々なアプローチによる解決案が提案され、土庄町の担当者からは、実現に向けて取り組みたい旨の高評価を頂きました。
デザイン思考ワークショップ2023〜土庄町をプロモーションしてみまい~【短期プログラム/フィールドワーク型】
◆香川大学 × 芝浦工業大学 × 津田塾大学◆
土庄町の「旅先納税」を促進させるための仕掛けを生み出すため、ユーザーに使われやすい仕組みやサービスを提案するワークショップ型の短期プログラムを実施しました。デザイン思考の概念を応用し、ブランディング・マーケティング・プロモーションなどの点から考えるこのプログラムでは、システムやサービスのアイデアに留まらず、アイデアに基づいた試作品(プロトタイプ)も開発します。
香川大学創造工学部の石塚昭彦教員と津田塾大学総合政策学部の鈴木貴久教員によるこのプログラムは、2023年8月6日(日)から8月9日(水)までの3泊4日の日程で実施され、香川大学生6名、芝浦工業大学生1名、津田塾大学生8名の合計15名が参加しました。
土庄町企画財政課の九冨様から土庄町の基本情報や旅先納税についての説明を受けた後、グループに分かれて価値観共有ワークを行い、向かうべきビジョンを描いたり魅力的なキャッチフレーズを考えたりしました。本来はフィールドワークの後にワークショップを行う予定でしたが、天候不良により日程が前後しました。しかしこれが功を奏し、自分たちが考えた取り組みが実際に小豆島の中でどのように活用できるかをフィールドワーク内で確認できる貴重な機会となり、その後のプロトタイプ制作に大きく反映しました。
学生からはPR面、仕組み面、仕掛け面などの他方面から納税を促す案が出され、土庄町職員の方との話合いで内容をブラッシュアップさせました。
報告会ではふるさと納税に限らず観光振興でも活用できるアイデアが提案され、実現に向けて考えていきたい旨の高評価を頂きました。