2022年度

Q. なぜ対外的な場で旧態依然とした姿をあえて見せているのか?」という問いかけに大変感銘を受けました。質問ですが、全ての人が声を上げることを希望しているわけではないことを体験として感じています。それでも、それらの人々も何らかの思いを抱いているはずで、そういう声を拾える人間が必要ではないかと思います。対象は学生や教職員など多岐にわたるかと思いますが、「声を拾える人財の育成」について、お考えをお聞かせいただきたいです。

A. 「声を拾える人財の育成」というのはとても大切なポイントです。
声を拾える人びとの育成のためには、声を上げていくことでしか現状の変革はもたらせない、社会を変えることはできないということを歴史から学ぶべきかと思います。
女性史を学んで、例えばどのようにして女性たちは高等教育の機会を獲得し、参政権を手に入れ、政治の場にも行けるようになったのかというプロセスを知ることも重要です。
今ある状況に到達するまでにどれほどの女性たちが声を上げてきたことでしょう。そのようなことを踏まえると、声を上げることができる人は勇気を持って声を上げる一歩を踏み出さなくてはと思えるようになるのではないでしょうか。
「セクシュアル・ハラスメント」も、声を上げその一歩を踏み出した勇気ある女性の行動によってこの言葉が作られ、世界に拡大しました。
どのような一歩であっても踏み出していくことが大切だと考えています。

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